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契約書・取引トラブルのQ&A

Q 契約書を交わさずに口約束だけで取引を始めてしまいましたが、法的に有効ですか?
A

契約は口頭でも成立しますが、トラブルになった際に証明が難しいため、必ず契約書や発注書などの書面を残すことをお勧めします。

Q 取引先から提示された契約書に不利な条項が含まれているか確認するポイントは何ですか?
A

損害賠償の範囲、解除条件、支払条件、管轄裁判所などに自社に著しく不利な内容がないか確認することが重要です。

Q 秘密保持契約(NDA)を結ぶ際の注意点は何ですか?
A

秘密情報の定義を明確にし、目的外使用の禁止、有効期間、情報漏洩時の損害賠償について具体的に定めることが重要です。

Q 契約書に収入印紙を貼り忘れた場合、契約は無効になりますか?
A

契約自体は有効ですが、印紙税法違反として過怠税が課される可能性があります。

Q 取引先が売掛金を支払ってくれません。どのような対応をとるべきですか?
A

まずは内容証明郵便で督促を行い、それでも支払われない場合は、支払督促の申立てや少額訴訟などの法的手続きを検討します。

Q 業務委託契約と雇用契約の違いは何ですか?
A

業務委託契約は独立した事業者として業務を遂行しますが、雇用契約は使用者の指揮命令下で労働を提供し、労働基準法が適用される点が異なります。

Q 契約期間の自動更新条項を解除するにはどうすればよいですか?
A

契約書に定められた期限(例:期間満了の1ヶ月前)までに、書面で更新拒絶の通知を行う必要があります。

Q 損害賠償額の予定条項とは何ですか?
A

債務不履行があった場合に、あらかじめ損害賠償の額を取り決めておく条項です。実際の損害額の立証が不要になるメリットがあります。

Q 契約解除の「催告解除」と「無催告解除」の違いは何ですか?
A

催告解除は一定期間を定めて履行を求め、それでも履行されない場合に解除します。無催告解除は、重大な違反があった場合などに直ちに解除できる特約です。

Q 電子契約は紙の契約書と同じ法的効力を持ちますか?
A

はい、電子署名法に基づき、適切な電子署名が付与されていれば、紙の契約書と同等の法的効力を持ちます。

Q 基本契約と個別契約の内容が矛盾する場合、どちらが優先されますか?
A

一般的には、後から結ばれる個別契約や、個別契約を優先する旨の条項がある場合は個別契約が優先されます。

Q 契約書に「反社会的勢力の排除条項」を入れる必要性はありますか?
A

企業のコンプライアンス上必須であり、取引先が反社会的勢力と判明した際に、直ちに契約を解除できるようにするために重要です。

Q 下請法が適用される取引とはどのようなものですか?
A

資本金規模の大きい親事業者が、資本金規模の小さい下請事業者に対し、製造委託や役務提供委託などを行う場合に適用されます。

Q 取引先が倒産しそうです。商品の引き揚げは可能ですか?
A

契約書に「所有権留保条項」があれば引き揚げが可能になる場合がありますが、勝手に引き揚げることは自力救済として違法となるリスクがあります。

Q 契約書の管轄裁判所を「自社の本店所在地」とするメリットは何ですか?
A

万が一裁判になった場合、遠方の裁判所に出向く時間や交通費などのコストを削減できるメリットがあります。また、民事保全(仮差押等)の管轄にもなりえるため、重要です。

Q 契約書の「不可抗力免責条項」とは何ですか?
A

天災や戦争など、当事者の責めに帰すことのできない事由で債務不履行となった場合、責任を免除する条項です。

Q 業務委託先が第三者に業務を再委託することを禁止できますか?
A

契約書に「再委託の禁止」または「事前の書面による承諾が必要」とする条項を設けることで制限できます。

Q 契約締結前にやり取りしたメールの内容は、契約内容として認められますか?
A

契約書に「完全合意条項」がある場合、過去のやり取りは否定されます。重要な条件は必ず契約書に記載してください。

Q 取引先から契約の途中解除を求められました。応じる必要はありますか?
A

契約書に中途解除に関する規定がない限り、原則として合意がなければ応じる必要はありません。損害賠償を請求できる場合もあります。

Q 契約書の作成を弁護士に依頼するメリットは何ですか?
A

自社に有利な条項の提案や、将来のトラブルを未然に防ぐためのリスクヘッジ、最新の法令に適合した契約書の作成が可能です。

Q OEM契約において、商標権の扱いはどうすべきですか?
A

製造委託者が商標権を保有し、受託者には製造目的でのみ使用を許諾する旨を明記し、権利の帰属を明確にすべきです。

Q 代理店契約と特約店契約の違いは何ですか?
A

一般的には、代理店はメーカーの代理として契約を結び手数料を得ますが、特約店は自ら商品を買い取って再販売する(売買契約)という違いがあります。

Q フランチャイズ契約でテリトリー権を定める意味は何ですか?
A

加盟店が特定の地域で独占的に営業できる権利を保障し、他の加盟店や本部との競合を防ぐために重要です。

Q 契約書に印鑑証明書の添付を求めるべきケースはどのような場合ですか?
A

不動産売買や高額な金銭消費貸借契約など、取引の重要性が高く、本人の意思確認を厳格に行う必要がある場合です。

Q 契約の有効期間を「1年間」とし、その後「自動更新」とする場合の注意点は?
A

更新を希望しない場合の通知期限(例:期間満了の3ヶ月前)を明確にし、期限管理を徹底することが重要です。

Q 瑕疵担保責任(契約不適合責任)の期間はどのくらいに設定すべきですか?
A

民法の原則は「不適合を知った時から1年」ですが、商法では「受領後遅滞なく検査し直ちに通知」となります。実務では「納品後3ヶ月」などと定めることが多いです。

Q 違約金条項と損害賠償請求は両立しますか?
A

違約金が「損害賠償額の予定」と推定される場合、実際の損害額が違約金を上回っても追加請求は原則できません。特約を設ける必要があります。

Q 契約書を英語で作成する場合の準拠法はどうなりますか?
A

準拠法条項で明示的に定めます。日本企業同士の取引でも英語で作成することは可能ですが、準拠法を「日本法」と明記することが重要です。

Q 取引先が納品物を検収してくれません。どうすればよいですか?
A

契約書に「納品後〇日以内に検収結果を通知しない場合は、検収に合格したものとみなす」(みなし検収条項)を設けておくことが有効です。

Q リース契約とレンタル契約の法的な違いは何ですか?
A

リースは中長期間で中途解約が原則不可(ファイナンス・リース)、レンタルは短期間で中途解約が可能な場合が多いという違いがあります。

Q 契約書の訂正方法(訂正印の押し方)を教えてください。
A

訂正箇所に二重線を引き、その近くに正しい文字を記入した上で、契約書に使用したのと同じ印鑑(署名)で訂正印を押します。

Q 割印と契印の違いは何ですか?
A

割印は2つ以上の独立した文書の関連性を示すために押し、契印は1つの契約書が複数ページにわたる場合に、ページの連続性を示すために押します。

Q 契約の解除と取消しの違いは何ですか?
A

解除は有効に成立した契約を当事者の意思表示で白紙に戻すこと、取消しは詐欺や強迫など契約の成立過程に瑕疵があった場合に契約を無効にすることです。

Q 消費者契約法が企業間の取引に適用されることはありますか?
A

いいえ、消費者契約法は「消費者」と「事業者」の間の契約にのみ適用され、企業間(BtoB)取引には適用されません。

Q 契約書に「甲及び乙は誠意をもって協議する」という誠実協議条項には法的効力がありますか?
A

法的拘束力は弱いですが、トラブル発生時に一方的な解除などを防ぎ、まずは話し合いの場を持つという事実上の効果が期待できます。

Q 競業避止義務を退職後も課すことは可能ですか?
A

期間、地域、職種などの制限が合理的であり、代償措置があるなど、労働者の職業選択の自由を不当に侵害しない範囲で有効とされます。無条件で有効となるわけではないため、注意が必要です。

Q ソフトウェア開発委託契約において、著作権の帰属はどうなりますか?
A

原則として開発者(受託者)に帰属しますが、契約で「納品と同時に委託者に移転する」と定めるのが一般的です。

Q 契約書の原本を1通だけ作成し、一方がコピーを保管することは問題ありませんか?
A

法的には問題ありませんが、コピーには原本と同じ証明力がないため、トラブル防止のためには双方が原本を保管することが望ましいです。

Q 債権譲渡を禁止する特約は有効ですか?
A

民法改正により、譲渡制限特約があっても債権譲渡自体は有効となりますが、譲受人が悪意または重過失の場合は、債務者は履行を拒絶できます。

Q 取引基本契約書に収入印紙は必要ですか?
A

継続的取引の基本となる契約書(第7号文書)に該当する場合、4,000円の収入印紙が必要です(契約期間が3ヶ月以内で更新の定めのないものを除く)。

Q 契約書のサイン(署名)と記名押印の違いは何ですか?
A

署名は本人が自筆で氏名を書くことで、記名はゴム印や印刷などで氏名を記し、それに印鑑を押すことです。法的効力は同等とされます。

Q 電子契約システムを導入する際、取引先にも同じシステムが必要ですか?
A

多くの場合、送信側がシステムを契約していれば、受信側(取引先)はメールに記載されたリンクからシステムなしで署名・合意が可能です。

Q 契約書における「善管注意義務」とはどのような義務ですか?
A

業務を委託された者の職業や専門家としての能力・地位からみて、一般的に期待される程度の注意を払う義務のことです。

Q 取引先からの支払いが遅延した場合の遅延損害金はどのくらい請求できますか?
A

契約で定めた利率(法定利率を超えることも可能、ただし上限あり)を請求できます。定めのない場合は法定利率(現在は年3%)となります。

Q 契約書に日付を記入し忘れた場合、契約は無効ですか?
A

無効にはなりませんが、契約の成立時期や効力発生時期が不明確になりトラブルの原因となるため、後からでも合意の上で記入すべきです。

Q 契約当事者の一方が社名変更した場合、契約書を作り直す必要はありますか?
A

法人格の同一性が保たれているため作り直す必要はありませんが、覚書などで社名変更の事実を確認しておくことが望ましいです。

Q 個人情報の取り扱いについて、業務委託契約書で定めるべき事項は何ですか?
A

利用目的の制限、安全管理措置、再委託の制限、漏洩時の報告義務、契約終了時の個人情報の返還・廃棄などを定める必要があります。

Q 契約書の「期限の利益喪失条項」とは何ですか?
A

債務者が分割払いの支払いを怠った場合などに、残額を一括で支払わなければならなくなる(期限の利益を失う)という条項です。

Q 契約書の製本(袋とじ)は必ず行う必要がありますか?
A

必須ではありませんが、ページの差し替えや改ざんを防ぎ、契印を押す手間を省くことができるため、複数ページの契約書では推奨されます。

Q 契約の無効と取消しの違いは何ですか?
A

無効は最初から全く効力がないこと(例:公序良俗違反)、取消しは取り消されるまでは有効ですが、取り消されると遡って無効になること(例:詐欺による契約)です。

Q 取引先が契約違反をした場合、直ちに契約を解除できますか?
A

原則として、相当の期間を定めて履行を催告し、それでも履行されない場合に解除できます(催告解除)。ただし、無催告解除特約があれば直ちに解除可能です。

Q 契約書に印紙を貼った後、契約がキャンセルになりました。印紙代は戻ってきますか?
A

契約書が作成・交付された後であれば、印紙代の還付は受けられません。作成前や誤って貼った場合は還付の手続きが可能です。

Q 海外企業との契約で、仲裁条項を入れるメリットは何ですか?
A

裁判所の判決よりも外国での執行が容易であること(ニューヨーク条約)、非公開で手続きが進められること、専門家を仲裁人に選任できることなどがあります。

Q NDA(秘密保持契約)の有効期間はどのくらいに設定すべきですか?
A

情報の性質によりますが、一般的には契約終了後1〜3年程度とすることが多いです。営業秘密など重要な情報は期間を限定しないこともあります。

Q 契約書を郵送する際、普通郵便で送っても問題ありませんか?
A

法的には問題ありませんが、重要書類であるため、追跡可能な特定記録郵便やレターパック、簡易書留などを利用することが望ましいです。

Q 契約書に捨印を押すことを求められましたが、押しても大丈夫ですか?
A

捨印は軽微な誤字脱字の訂正を相手方に委任するものですが、内容を勝手に改ざんされるリスクがあるため、極力押さないか、信頼できる相手に限定すべきです。

Q 契約書の「分離可能性条項」とは何ですか?
A

契約書の一部が法令等により無効とされた場合でも、残りの条項は引き続き有効であることを確認する条項です。

Q 業務委託契約で「成果物の瑕疵」とは具体的にどのような状態を指しますか?
A

納品されたシステムにバグがある、作成されたデザインが仕様書と異なるなど、契約で予定されていた品質や性能を満たしていない状態を指します。

Q 契約書の文末にある「以上、本契約の成立を証するため、本書2通を作成し...」という文言は必須ですか?
A

必須ではありませんが、契約書が何通作成され、誰が保管するのかを明確にするために記載するのが一般的です(後文といいます)。

Q 取引先から契約書のドラフト(案)が送られてきました。修正を依頼する際のマナーはありますか?
A

Word等の変更履歴機能を使用して修正箇所を明示し、なぜその修正が必要なのか(自社の規定やリスクなど)をコメントで論理的に説明することが重要です。

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